2019.11.10
遺言書と遺書の違い
遺言書シリーズ 第2弾!
前回に引き続き、今回も遺言書について書いていきたいと思います♪
またまた真面目な感じですが、どうぞお付き合いくださいませ。
さてさて
先日とあるクセの強い情報番組を見ていたところ、
視聴者相談ということで、
お付き合いしている男性の息子さんから見せられた【遺書】に私への相続分配のことが書かれていなかった。
彼の愛が信じられない。このまま彼とお付き合いを続けていていいものでしょうか。
というものでした。
この相談内容に関して、
ご意見番の方々は、それぞれのご意見をだしていらっしゃったのですが、
私の違和感は拭えず。。。。
お判りでしょうか。
この相談者が見せられたのは、【遺書】ではなくおそらく【遺言書】です。
そして息子さんが見せてくれた=持っている(保管)というのも本来ありえないことなんです。
今回はこの【遺書】と【遺言書】の違いです。
一見して同じように見えるこの二つ。
しかし、まったくその中は違うものなんです。
例えば、ミステリードラマや小説がお好きな方はこんなシチュエーション、よくありませんか?
殺されたり、自殺したと見せ掛けてのトリックの際に残されているもの。
そして、探偵や警察を時に惑わすもの。
故人の最後の言葉を遺したもの。
それが【遺言】です。
基本的には死が直前に迫っている人が、家族や世間や故人に関わる人に対して遺すもの。
その内容は感謝だったり、時には恨み言だったり。。。
悲しいことですが、いじめを苦に自殺した子のカミングアウトだったり。。。。
自身の財産分与のことなどは一切書かれることはありません。
逆に、【遺言書】とはまだ元気なうちに、自分の財産などを分け与えるような内容を
書き記しておくものです。
【遺書】と違って、死が迫っているから作成する。というものではなく、
むしろ、しっかりと【考える気力】がある時にこそ作成するものなんです。
遺言書を作成してよ。
と子供に言われて腹が立った。という経験を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
【遺書】とごちゃまぜになっていませんか?
情報番組でも間違って放送してしまうんです。
個人だとなおさらだと思います。
正しく違いを理解し、準備をしていきましょう♪
それでは今回はこの辺で。
この情報番組がわかった方、あなたもなかなかマニアックです 笑
終活について興味が沸いてこられた方、ぜひグリュックへ!